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コンクリートタンクカスタマーズファイル no.8

KONDO
ヴィンヤード

納品先     クリサワワインズ<KONDOヴィンヤード> (岩見沢)
形状     アンフォラ型(コンクリート)
容量     750L
重量     約1100kg
製作期間     2022年8月22日~2022年9月6日
納品日     2022年9月9日

〈出会い〉

KONDOヴィンヤード出会いそして納品へ

 2020年岩見沢10RワイナリーにてJVA(日本ブドウ栽培協会)のプロジュクト北海道をきっかけにKONDOヴィンヤードの近藤良介・智子ご夫婦に出会う。
近藤さんは、基本的に地中に埋めた素焼きの壺と樽でワインを醸造しています。近藤さんから10Rワイナリーに納品したコンクリートタンクをみて、丈夫なコンクリートでアンフォラ型を作ってみませんかと提案を受けた。
 近藤さんは海外製の素焼きの壺と日本製の特注で作った素焼きの壺を使用していますが、海外製の壺は手に入りにくく、日本で作くれればいいなということもあり、今回、近藤さんから提案してきた理由のひとつだった。また、KONDOヴィンヤードは、今後、醸造場所を拡大することもあって、そのタイミングでの納品希望であった。

 今までのタンク形状とは違い、どのような方法で作り上げていくか検討に入った。外面をコンクリート3Dプリンターで積層しようとも考えたが、積層勾配などがきつかったため、積層は難しいとの判断で、簡単な鋼製枠を作成し製造する方向で進めていこうと考えた。
 以前、作成した試験用タンク形状をベースとし、図面を作成。

 

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試験タンク用鋼製枠

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試験用コンクリートタンク

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アンフォラ型イメージ図面

アンフォラ型の形状をつくるため、木枠と鋼製枠を組み合わせ、製造を行った。コンクリート打設時にトラブルが生じ、生コンを掻き出し、再度、型枠を組み直したハプニングがあったが、改善を図り、何とか完成することができた。

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 木枠 

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鋼製枠

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2022年9月9日納入・設置

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今回、納品にあたり、近藤さんの想いとして手作りのコンクリートタンクを納品してもらうこともあって、近藤さん自身も愛情をこめて、設置場所の穴掘りを2m程度手掘りしていたことに感激した。

※※※

2024年11月初旬に静かにふたを閉じたクヴェヴリ型コンクリートタンクを、2025年4月2日に開封するとのことで、その瞬間に立ち会わせていただきました。ふたを開けた瞬間から、華やかな香りがふわりと立ちのぼります。
ぶどう8種以上を混醸する『con konkon』ですが、今回はピノノワールの実や搾りかすが前回よりも多めに入っているとのこと。そのおかげか、ワインはとても鮮やかな色合いに仕上がっていました。ボトルからグラスに注ぐ日が今から待ち遠しいです。『con konkon』について詳しくはこちらをご覧ください。

 

(KONDOヴィンヤードWebサイト)
https://www.kondo-vineyard.com/products/con-konkon-2022/

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