Concrete tanks spreading to Japan’s winemaking leaders.
日本のトップ醸造家たちの間で急速に広がるコンクリートタンクを使ったワイン造り
農楽蔵 佐々木賢さん
角(かど)が取れ、柔らかいまろやかな風味になる。これって、よっつめのテロワールじゃないか!?
すでに欧州のワイナリーがコンクリートタンクを使いワインを造っている事は本で読んだり、イタリアの友人は写真も送ってくれたりしていて、二人でいずれ使ってみたいねって話していた。ステンレスで造るワインは角があって固いイメージがある。コン クリートの秘めた魅力にワクワクしますよ。
10Rワイナリー ブルース・ガットラブさん
あの日、私のおもちゃが来たよ!! 搬入はとっても見ていられないほどドキドキだった。
2020年からJVAプロジェクトのピノ・ノワールの発酵をしてみたよ。何がいいって発酵の時の酵母が上昇しその後発酵が終わるまでのゆっくり下がる曲線、その下降が凄くいいと思ったよ。その後「セイベル」を11か月貯蔵してみた。卵型コンクリートタンクは白ワイン、赤ワインどちらでもいいね。万能だよ!
ドメーヌ・タカヒコ 曽我貴彦さん
初めてこちらに来てくれた時はJVAの北海道ピノ・ノワールを造る時に、コンクリート卵形ワインタンクを造るのでとお知らせに来たよね。
私はその時にステンレスは余り好まないので、このワイナリーの樽に並ぶコンクリートのバレルはどうだろうねーと言ったんだよね!
それを何度も割れたりしながらも挑戦し続けてくれたね。
二つ熟成した内の一つをソービニョンブランなんだけど、ピノ・ノワールとロゼにしてレストランだけに卸してみたから、行ってみてよ。小樽はバリロットと札幌は日々というお店だよ~
勝沼醸造㈱ 有賀裕剛さん
歴史の中でコンクリートタンクが使われた時代があり、コンクリートタンクの良さは沢山あると思いますよ。
ご存じのように海外のワイナリーでもコンクリートタンクは見直されてきました。只、ワイン醸造現場を考えられ、デザイン面なども良いタンクとなると海外製のものになってしまうと諦めていたところだったんですよ。
実は私はコンクリートタンクを使ったことがないのですが、酸素が供給される度合い、素材とタンク形状からくるワイン発酵対流の仕方、温度の伝わり方に期待しています。ステンレス製よりも温もりのあるワインになるのではないかと想像しておりますよ!
テールド・シエル 桒原一斗さん
コンクリートワインタンクはステンレスと違い、酸素の透過性があると考えます。樽と違い、葡萄の本来の味わいをよりよく出せるとように思ってます。酸素透過性も樽と異なり微量かと思うので、長期保存にも良いかと。卵型、酸素透過性に熟成にもと思います。ワインがゆっくり、ゆっくり出来上がる。ステンレスは還元が気になりますが、コンクリートはその素材そのものがワインの風味、味を魅力的にすると考えます。
98WINES 平山繁之さん
コンクリートワインタンクは使ってみたいと思わせるような気持にさせられます。実際かなり、香、風味の変化は特にステンレスと比較して面白い違いがある。
そしてかなり面白い!
出来上がってきたワインは絶品だった!